2018/11/08 13:41


カルパのぱんは小麦と水と塩で出来ています。

酵母も小麦から起こした酵母なので三つの素材とそこから産まれる発酵の力で出来上がっているというシンプルなぱんです。

粒の小麦は農家から直に購入しています。作り手と直接話すことで畑の様子や栽培法法、考えていることなどを教えて頂き、その背景を含めたぱん作りを目指しています。

ぼくはパン屋に勤める前は八百屋に勤めていて、将来は八百屋をやろうと考えていました。しかし八百屋は農家から農産物を買って売る、という感じなので、もう少し自分の創作欲求を満たすには、と考えた時に、パンならそれが出来そうだと思いました。

農家から買った麦をパンにしてお客さんに届ける。流れは八百屋と同じことをしています。背骨は、八百屋なんです。


製法はフランスの伝統的な製法を用いています。酵母や生地の具合をよく観察し、ちょっとしたサインを感じ取り、彼らが気持ちよくパンになってもらえるようにちょっとだけ手をいれさせてもらってる感じです。

僕たち人間の時間の都合でない、生き物相手のパンづくりです。

ぱん屋の名前の「カルパ」もここから発想を得ています。小さな酵母菌たちが働くゆったりとした時間を感じてもらえたら嬉しいです。

自然の恵みの農作物を大切に扱い、美味しい喜びを作れたらいいなと思っています。